出前授業

電気電子工学科では,主に高校生・中学生を対象に,科学技術の面白さを通じて大学での 教育研究内容を知っていただく機会の一つとして出前授業をご用意しています. 主に高等学校・中学校の皆様からのご利用をお待ちしております.

講師料:無料

お問い合わせ先:
電気電子工学専攻長  石田 宗秋 e-mail: ishida@elec.mie-u.ac.jp

出前授業の目的:
真に人間を豊かにする科学技術を発展させるには, 若い科学者・技術者を育成するとともに,次世代を担う若年層の科学技術に対する理解を深め, 理工系離れに歯止めをかけることが大切です.そのため,中学生・高校生に科学技術の面白さを伝え, 柔軟な発想を持つ独創的な人材の育成に寄与することを目的とします.

実施方法: 
下記の (1) と (2) の形態がありますが, 具体的な方法はお申し込みの学校と出前授業を行う教員との話し合いで決めていただきます.
(1) 申し込みいただいた学校で授業を行う(総合学習の一環として行う場合など).
(2) 三重大学工学部の施設を利用して授業を行う(大学での模擬授業体験の場合など).

過去3箇年に当学科の出前授業を利用された学校は, 県内12高校,県外4高校です.

対象 題目 講義内容 (担当者)
ロボット,メカトロ系での制御技術応用の実際 高校生の方にとって「ロボット」と言えば映画や劇画のものか, ASIMO,ロボコン対象のイメージしか沸かない可能性がありますが, 工場で活躍するロボット, 今後,人間と共生するロボットの実態を理解していただくとともに, その動きを実現する技術である「制御」の概要を具体事例で紹介したいと考えています. (教授 平井淳之)

影で活躍する「制御」のしくみ ロボット,自動車,家電製品などの様々な製品の性能や使いやすさを向上させるために, 制御技術が使われています.多くの製品の中で重要な役割を担っているにもかかわらず, その存在に気づくことがほとんどない,制御のしくみを具体事例を交えながら, わかりやすく解説します. (准教授 駒田諭,准教授 弓場井一裕)


暮らしの中のインバータ 最近,「インバータ」と名のつく製品,乗物が出回っています.インバータエアコン,インバータ電車などです. IHジャーにも使われています.「インバータ」とは,直流の電気エネルギーを交流の電気エネルギーに変える装置で, 近年重要になっている省エネルギー技術の心臓部に使われます.インバータが暮らしの中でどのように役立っているか, その概要を具体事例で紹介します.(教授 石田宗秋)

風力・太陽光発電システムのしくみ 環境問題への意識の高まりから,近年自然エネルギー利用発電システムが注目されるようになってきています. その中でも特に風力・太陽光発電システムは最も実用化が進んでおり, 地方自治体や一般家庭に徐々に普及が進んできています. 本講義ではこれら風力・太陽光発電システムについて, その発電原理や電力変換方式について解説・紹介します. (准教授 山村 直紀)

超音波を利用した医療機器 超音波の基礎的な性質とその性質を利用した医療機器, 特に超音波診断装置の内部構造と装置から得られる生体信号と動画像について解説します. (教授 鶴岡信治)

ディジタル画像処理入門 -ロボットの目のしくみ コンピュータによる画像処理技術の基礎とそれらを応用した機器について, 高校生が理解できるように解説し,コンピュータを利用した簡単な実験を行います. (教授 鶴岡信治)

携帯電話がつながるしくみ 本講義では,皆様が日常利用している携帯電話がつながる仕組みについて分かり易く説明します. (教授 小林英雄)


衛星通信と衛星放送のしくみ 本講義では,赤道上空36000kmにある衛星を利用した通信サービスや衛星放送サービスのしくみについて 分かり易く説明します. (教授 小林英雄)


電話のおはなし 電話は私達の生活に深く溶け込んでいます.電話がどのように繋がるのか, どのように情報が伝わるのかなどについて,最近の通信技術の紹介をまじえて分かりやすく説明します. (准教授 森香津夫)



コンピュータのしくみ コンピュータはどうやって計算しているのか,コンピュータをどうして様々なところで利用できるのかについて 説明します. 「身の回りはコンピュータでいっぱい」, 「2数−計算機の中の数の表し方」, 「0と1でで計算する」, 「0と1で表現する」 (准教授 北英彦,准教授 高瀬治彦)


ソフトウェアの話 ソフトウェアに関するいくつかの話題について説明します. JA;「ソフトウェアとは何か」,「身の回りのソフトウェア」,「ソフトウェアは恐い」, 「ソフトウェアを作る手順」 (准教授 北英彦)

暮らしの中の光エレクトロニクス 光が電磁波の仲間であり,光と電子のふるまいが深く関係していることが明らかにされ, 光エレクトロニクスが誕生しました.そして,光が情報を処理し,運び,人の目に見えるように情報を表現するのに, すばらしい働きをすることが分かってきました.授業では,光の性質,光と電子との関係, 光の発生をまず説明し,光が半導体レーザ,光通信,ディスプレイなどでどのように活躍しているかを分かりやすく説明します. (教授 平松和政)


21世紀のディスプレイと光る半導体 液晶テレビやプラズマテレビなど新しいディスプレイが身近になり, また信号機や何十メートルもある大型スクリーンも非常に色鮮やかになっています. これらは,エレクトロニクスの進歩に深く関係しています. 新しいディスプレイや光る半導体を例に,電子工学を紹介します. (准教授 三宅秀人)

光とは何か?−光の歴史と暮らしの中への応用− 「光とは何か」について歴史を追いながらお話し, 光に関する重要な法則をわかりやすく説明します. それとあわせて,光が日常生活の中でどのように応用されているかについても説明します. (准教授 元垣内敦司)

超伝導体のゼロ抵抗について 超絶縁体が低温で抵抗ゼロになることについて,簡単な実験を通して説明します. (教授 遠藤民生)


ナノテクノロジーを支える電子源 物質を構成する原子は,原子核と電子からできています. この電子だけを物質から取り出した電子ビームは, テレビのブラウン管や発光素子だけでなく, 現代のナノテクノロジーを支える重要な技術に使われています. 電子の取り出し方から応用分野までを判りやすく授業します. (教授 畑浩一)


とーっても薄い膜のお話−物質は薄くなると変身する!−  シャボン玉からカーボンナノチューブまで 私たちの身近にある「薄いもの」といえば,何があるだろう?例えば, アルミホイル・・・いえいえ,私たちのまわりには, 実はこのアルミホイルなんかよりずっと薄い 「とーっても薄い膜」が,いっぱいあります.そして, これらの「とーっても薄い膜」を よく調べてみたら,そこには私たちの思いもよらない, 不思議な世界が・・・. この授業では,「とーっても薄い膜」の不思議な世界について,わかりやすく解説します. (准教授 佐藤英樹)


無機物と有機物を組み合わせた機能性材料 −混ぜ物から複合化まで− 有機物,無機物を集めて出来る材料は,様々な新しい性質を持ちます. 混ぜ合わせによるものから,化学的に結合させたものまで,様々な有機物と無機物の集合体の性質について説明し, 電気電子システム用途への応用例について紹介します. (准教授 青木裕介)

コンデンサーの構造と種類 高校物理では平行平板コンデンサーの電気容量が扱われています.最近使われている大容量のコンデンサー (電解二重層コンデンサー)やその他の誘電体を使ったいろいろなコンデンサーの話やそれらの特徴について説明します. (教授 飯田和生)

電気と絶縁材料 電気が伝わるのは導体ですが,それは必ず絶縁体によって絶縁されていないと, 電気エネルギーや電気信号を伝えることが出来ません. 電気絶縁がどの様になされて電気・電子システムを支えているかについて説明します. (教授 飯田和生)

暮らしを支える電気の仕組み 日々の暮らしの中でいろいろな電気製品が使われ, また,いろいろな形で便利に使えるエネルギー源として家の中まで電気が送られてきます. 幾つかの電気製品の仕組みや電気を送る仕組みなどをできるだけ分かりやすく説明します. (教授 飯田和生)


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