通信工学研究室

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教授 小林 英雄
koba@elec.mie-u.ac.jp

技術員 山本 好弘
yamamoto@com.elec.mie-u.ac.jp


通信工学研究室のホームページ

近年,インターネット,カーナビ,携帯電話,PHS,ケーブルTV,衛星/地上ディジタルTV等々のディジタル情報通信サービスは,個人が手軽に利用できる環境までに進展しつつあります.次世代情報通信サービスは,ユーザ個々が希望するマルチメディアサービスを有線,無線通信回線を介して,如何に高品質かつ安定に,しかも利便性に優れた形で利用者に提供することが要求されています.通信工学研究室では,これら次世代情報通信サービスの実現に際して必要となる通信方式全般に係わる要素技術の開発を目指しています.具体的には,無線LAN,高度交通システム(ITS),衛星通信,移動通信,有線通信の5つの分野を大きな柱として,これら通信回線に係わる伝送技術,アクセス制御技術,ネットワーク技術等に関する研究を中心に進めています.現在,当研究室で検討を進めている研究テーマは以下のとおりです.

1. 無線LAN
無線LANにおいて高速伝送を実現するための高効率変復調方式の研究を行っています.特にOFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplex)方式に着目し,低い受信C/N,大きな周波数オフセット,マルチパスフェージング等が発生する超劣悪な回線環境下におけるOFDM方式の時間,周波数同期方式,非線形雑音の補償方式等に関する研究を行っています.

2. 高度交通システム(ITS)
最新の情報通信技術を用いて輸送(主に自動車交通)の様々な問題(渋滞,事故,環境汚染)を解決し,安全性,快適性の向上,高効率化を図る高度交通システム(ITS:Intelligent Transport Systems)を実現するための通信技術として, 路車間・車々間通信システムに関する研究を行っています.

3. 衛星通信システム
衛星放送で利用されているようなアンテナ径30cm程度のアンテナを利用して各家庭に双方向の高速衛星通信回線を実現する超小型地球局を用いたマルチメディア衛星通信システムや,移動体衛星を用いた遠隔医療用通信システムの伝送技術,アクセス制御技術,ネットワーク構成技術等に関する研究を行っています.

4. 移動体通信システム
最新の半導体技術により実現間近である,プログラムの書き換えによりフレキシブルに様々な通信方式に対応可能なソフトウェア無線による移動体通信システムや,小型,軽量,低消費電力な端末の利用を可能とする衛星パーソナル移動体通信システムの伝送技術,アクセス制御技術,ネットワーク構成技術などについて研究しています.

5. 有線通信ネットワーク
既存の電話線などの限られた周波数帯域内で高品質,高速のデータ伝送を可能とするADSL (Asymmetric Digital Subscriber Line)用高能率変復調方式に関する研究を行っています.

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